原作 京極夏彦 / 作画 樋口彰彦『ルー＝ガルー 忌避すべき狼』4巻

　多分後1冊で終わりそう。と言う訳で、この巻のポイントは、ラストに向けての部分的な謎の解明と、歩未の葉月への想いの独白的な部分、かな。そういった訳で静かな印象のあるシーンや説明的なネームの比率が多くて、前巻の疾走感とかは、一旦この巻では陰に隠れています。まあ、起承転結の転とか、ソナタ形式の展開部(？)辺りだと思えば、次に来るクライマックスのハイテンションな疾走感に今からとても期待してしまおう、というものです。
　出てくる女の子がほとんど格好いい娘ばかりなのも、個人的には評価が高い。佐倉雛子は、この巻では少ししか出番が無いのですが、それでもあの存在感は素晴らしいなあ。それを引き出した不破サンも素晴らしい。
　都築美緒の出番が殆ど無いのですが、それは納得が行くと言うか、読んでいる間に想定の範囲内の事態なのでOK。都築美緒ファンとしては、一瞬の雌伏の期間な訳でございます。
　5巻がたーのーしーみー！