『ラブゲッCHU 〜ミラクル声優白書〜』パチスロ化に絡んで。

パチスロ化の話

 若干遅れ気味なのですが、以下の情報があります。
http://7rush-pc.net/news/2009/02/02/01.html
公式ページ(Flash BGMあり):
http://www.okazakisangyo.com/slot/lovegetchu/

 正直なところ、「誰がやりに行くんじゃいコレは」という代物なのは言うまでも無いのですが、これにかこつけて、昔のことを思い出して書いてみます。当時は知り合いの声優ファンとかとオンエアが終わるや否やその回の話についてチャットで意見交換する、という行為をやっていましたが、当時のLogは残っていないので、かなりうろ覚えではあるんですが、まあがんばってみます。

ラブゲッCHU 〜ミラクル声優白書〜』アニメ本編について

 一言で言うと、ヒロイン桃子が役者として実力を付けていく話。俺個人の印象だと個々の話で「役者として必要なもの」「実力のある役者はどうあるべきか」みたいなのが散りばめられていて、それがイチイチ俺のツボにはまった、という代物です。
 今覚えているのは第1話の「桃子の掛け値なしに大きな声」(個人的に『がなる』のと、『きちんと腹式呼吸で響く声を出す』てのは違うことだと思っているので、ちょっと釈然としない部分はあるんですが。声優ファンの人には『声が大きいのはやっぱり第一条件だよ』とたしなめられました)とか、話数は忘れたけど、『素と演技は違う』という話があったりとか(桃子はアイドル的な売れ方をしていくので、『素の桃子自身』は非常にTVやラジオで露出していくのだけれど、それは『演技でオーディエンスを魅了する声優』ではないだろう、というツッコミが入る、という話)です。他の話も確かそれぞれにそういう桃子の成長するポイントみたいなものがあったと記憶しています。
 あと、他のヒロインの生々しさが俺のツボでした。言い換えると、キャラ設定自体の「現実にありそう」な感じに、キャラ設定考えた人の「業界についてわかってそう」な感じと「一段上からメタ的にものを見ていそう」な感じと「カリカチュアなんだけど、カリカチュアだとわかっている上でそれを逆手にとってやっていますよ」みたいな感じのこと。具体的に言うと、りんかが元オタク向けアマ声優(コスプレイヤーもやっていたかな?)という設定とか、天音のグラビアアイドル(?)ですでにある程度の名声を得ている設定とかのこと。
 例を挙げようと思って、テレビ東京のサイトとか見ていたんだけれど……なんか記憶と違うような……俺の記憶が捏造されているのか、第1話を見たときに先走って連想してしまった内容の印象が強いのか、どっちかよくわかんなくなってきた。
 とにかく、「桃子を通じて『演技すること』について真摯に描こうとしている脚本」と「時折あるオタク業界と芸能界に精通した上でカリカチュアにされたガジェット」が、当時の俺のツボだった、ということです。
 DVD買っておけばよかったな、とは少し思いますが、後半部分がDVDソフト化されていないので、躊躇しています。今買っても後半は出ないだろうしなあ。

以下、邪推

 邪推すると、今回のパチスロ化はアリコシステムが死蔵していた版権(?)を、不景気なのでちょっとでも利益を生みそうなところに利用して(言い方は悪いけど、多分叩き売り的なことがあったんじゃないかなあ。本当にただの邪推だけれど)、それにタイアップ機の経験が無かった岡崎産業が乗っかった、という構図ではないのかなあ。パチスロのCMはよく見ますが、この会社の見たことないしなあ。
 アリコシステムはアリコシステムで迷走している感じがするし……。携帯のネット環境はアドエスなので、この辺のdocomoとかのキャリア用のページは見られない(現在のページはwillcomは非対応)のですが、PC用ページから見る限りでは、「AFTER☆キャバ嬢シリーズ」とか、「新女教師シリーズ」とか、何ていうんだろう、ちょっとイロモノな感じというか、ラブゲッCHUの頃ほどの、ある種の正統派っぽさがなくなっているというか……まあ、苦労しているんでしょうね。

おまけ

 アリコシステムについて調べようとか思って、ぐぐったりしていると、そんなに順位は高くないんだけれど、落合祐里香スレの記述が出てくることがあって、結構戸惑った。