《スプロール》3部作
はじめに
一応ギブスンの《スプロール》3部作を読んだので適当に書く。一読しかしていないので、そのうち再読する機会を作ることが出来るとイイな。
全体的なこと
3部作に順位をつけるとするならば、『モナリザ・オーヴァドライヴ』 >> 『ニューロマンサー』 >> 『カウント・ゼロ』かなあ。この順位付けは、俺の悪趣味な基準によるものなので、深く受け止めなくて良いですよ。順位付けを決める際には、「俺はサイバーパンクを好きなのか、そこに出てくる女の子のコトが好きなのか」ということに悩みそうになったが、「とりあえず再読するのに邪魔なキャラクタが居ないのならば、今の段階はOKじゃないかな」と割り切った。
『ニューロマンサー』についての雑感
- もうちょっと若い頃に読めば、もっと熱狂的にはまったかなあ?
- それはそうと、モリィは好き。
- 手裏剣とか印象的なガジェットがあったり。
- 全体的に舞台の猥雑な印象が貫いていて、その辺は個人的に心地よい。
『カウント・ゼロ』についての雑感
『モナリザ・オーヴァドライヴ』についての雑感
- 可愛い女の子とか綺麗な女性がいっぱい出てくるお話は、いいお話です。
- 実演殺人(スナフ)という文字が出てきて俺大興奮。
- 実際見たいとは思いませんけどね!
- アンジィのアレっぷりが見ていて楽しい。
- 「婚姻」という言葉の使い方は非常に好き。
- 一番はモナが膚薬をキメて町中を徘徊するところ。
- アッパーとダウナーの落差が素晴らしい。
- 後半のモリィ大活躍な辺り全てとかも好きだよ。
最後に
最後は、ちょっと真面目なことを書きます。
確かにギブスンは面白いのだけれど、どこと無く物足りない後味になるのは何故だろうかしら? 俺がまだまだギブスンの(というか黒丸の?)文章の味わいを充分に理解できていない、というのもあるとは思う。しかし、サイバーパンクの要素があらゆるメディアに広がり、それを浴びた経験から、俺の中であまりインパクトを持たない状態でギブスンの作品が受け止められてしまったから、というのもありえるのではないだろうか? 明確に記憶はしていないのだけれど、希釈されたサイバーパンク要素との出会いは、何かのアニメか漫画かだったんじゃなかったのかな。あとは麻薬とかのガジェット(と一括りにしてしまうのは、サイバーパンクを語る上でちょっとどうかと思うけれど)に対しても、あまり抵抗無く(同時にインパクトもあまり無い状態で)俺は受け止めることが出来たし。ヒロインの立場とかについても、今の俺は、かなり希釈された自分に都合のいい内容とはいえ、精神的に追い詰められているヒロイン、みたいなのを見てきた経験があるので、その辺もインパクトを感じたり畏怖したりするということは無くて、すんなりと「ああこういう女の子は見ていて楽しいなあ」と思ったりもした。
おまけ
まあ、機会を見つけて再読したり、『クローム襲撃』を読んだりしなくちゃね。