納都花丸『蒼海訣戰』6巻 / 7巻
- 作者: 納都花丸
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/09/09
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- 作者: 納都花丸
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2009/06/09
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6巻が未読だったので、7巻購入を機に2冊分まとめて読んでみた。
何だろうなあ。話の作り方として主人公サイドの人間が悪意に晒されるのは我慢できるとしても、悪意の組み立て方が何か我慢できないと思ってしまうわ。一言で言うとあざといということになるのかしら。「プロパガンダによって仕立て上げられた英雄」というモチーフというか着眼点は良いと思う。ただ俺がそういったモノに触れてこなかったせいで過大評価しているかもしれない。けど、何かその「英雄」絡みの部分以外にも主人公サイドへの悪意を含むイベントがあって、裏では繋がっているという構想なのかもしれないけど、上手く決着を着けられるのかちょっと心配。「少数民族」*1とかの悪意とか、明らかにロシアをモチーフにしたであろう国で起きている色々とか。単に今は主人公に色々負荷を与えるフェーズなだけなのかもしれない。それと、悪意のあるイベントにちょっと食傷気味なだけなのかしらん。思いっきり品の無い言い方をしてしまうと、「こういう風に主人公に不幸なイベント目白押しにしとけば、読者は勝手に補完して満足してくれるでしょ?」みたいな作者の悪意を想定してしまっているのかもしれないなあ。作者はそんなに悪人じゃないって多分。
あと、八島は動機付けの詳細が(それこそ「民族」絡みで)ちょっと不満だけれど、進路に対して憧れている姿は好感が持てるわ。
*1:あんまり「民族」って言う言葉を使いたくは無いのだけれど、多分これが一番一般に通りがいい語彙だから、ここでは使っておく。