オカルトの話

 まあ、21世紀にオカルトかよ、と言う気分にはなる訳です。僕は好きですし、世間的にもウケている層があることは明らかです(僕は1巻しか読んでいませんけど、『喰霊』とか『屍姫』とか)。
 いや、何ていうかあの辺って手を変え品を変え生き残っているジャンルではあると思うんですよ。そこの「手を変え品を変え」って言うところが本当にミソで、ちょっと前に話題になった言葉だと「学園異能」とか「新伝綺」とか、結局作品のイメージボードみたいなのを作ってみると、比較的旧来のオカルトみたいなものに近くなるんじゃないかな、と言う個人的な推測はあります。
 いや、うん、その辺が結構個人的に危惧してしまう部分ではあるんですけどね。何だか整理しきれないので、ちょっと文体を変えます。個人的な危惧は、大きく分けて2つあって、1) オカルト・心霊ものっていう言葉の示す範囲・対象の不明確さ、2) 題材はさておいてストーリーテリング能力の問題、という2つになります。
 1)の話。先ほども書いたように、オカルト・心霊ものと言うジャンルは幅が広いので、「どういった題材」を扱うのか、また次のストーリーテリング能力とも重なる部分があるけれど、「題材の表現の仕方」、名詞とかの造語センスも問われてくると思うのです。その辺が、はっきりしないので何とも言い難いですけど、従来の作品からエッセンスを抽出するにしても、ちょっと微妙なのでは、と推測してします。邪推だと良いんですけど。あと、「今まで描きたかったものとは全く変わってしまった」と言う言葉をどこまで信用するかなんですが、何か今までの流れで心霊ものと言うキーワードが出てくると、どうしても従来の作品と比較的近いジャンルのものを想定せざるを得ない、と言う辺りが、俺の個人的な危惧の原因になっています。『怪奇ま**ら』みたいな話になるのかなあ。
 2)の話。あんまり語りたくないけど。何ていうか、その方面の能力ってちょっとアレじゃん? それこそ、「今まで描きたかったものとは全く変わってしまった」と言う言葉をどこまで信用するかだわー。一応本業の編集さんが付いていた状態のときに、その辺の考え方みたいなのを吸収出来ていれば心配ないんだけどねー。反発心とかもあっただろうしなあ。
 一応、何の話かって、この辺の話だよ。