チラシの裏だから読まないほうがいいよ。

前提

 毎年恒例の年越しイベントがあったのです。そこには俺が最近ごく個人的に敵視している A さんも来るのは明白だったので、俺個人としては「会いたい人も多くいるけど、A さんと会いたくない気持ちの方が大きいな」とここ数週間考えていたのです。しかしお世話になっている先輩の B さん ( この人は会いたい人に含まれています ) からのお誘いがあったので、「なるべく A さんと接触しないように、そして早めに切り上げるかな」と考えつつ、イベントに参加したのです。
 ……考えが甘かったわ……

呑み屋でのこと

 入店早々に A さんの近辺に座ることになる。A さんの第一声は「いじめてあげようか ( ニヤニヤ )」だった。ニヤニヤは今俺が思い出して付けた。リアルタイムでどうだったかは記憶にない。
 その場では、どう反応したものか困りつつ適当に流していたけど、現在振り返ってみると、「その語彙の選択が、彼我の考え方の違いを非常に端的に示していて、とても気分が悪い」「敵意が 10 上がった」くらいの反応をもっと示しても良かったと思う。
 向こうに俺をイジメているという意識はないのだ。でも俺は端的に言うとイジメられていると感じている。それは俺の思いこみだというのは客観的に見てはっきりしている。
 そういったメッセージが、あの開始早々の一言に込められているみたいで、俺は非常に気分が悪い。客観的だろうが何だろうが俺が不快に感じているんだよ! あの言葉には、不快感を持つ俺をあたかもせせら笑っているのではないかというような印象があって、さらに印象が悪い。
 かわいい後輩の C くんが俺のところに来て「席を替わりましょうか?」みたいな提案をしてくれたのは、非常に申し訳なくもあり、ありがたくもあった。C くんほんとにかわいいわー癒されるー。10 歳近く年下の人に気を使われるって、俺はほんとにダメ人間だわ……。

神社でのこと

 適当にしゃべっているうちに、A さんが「身内でも少子化が……」みたいなことを言い出す。それも今思い出してみると「各年代からランダムサンプリングをしているわけではないし、何より各年代のサンプル数が少ない上にばらついているので、一概にそういうことは言えない」とか反応することを A さんは期待していた、ある種のボケ発言だったのかもしれない。しかし俺の注目はそこではなくて、その少子化発言の後に「でも子供を作っても、子どもに sakakigura クラスの生活をさせることも耐えられないよね〜」みたいな発言をしたことである。
 ……ええと、確かに俺は身内の中ではエリートコースを進んでいなくて収入と生活費のバランスがアレなことになっている筆頭ではあるのだが、何か単なる事実の指摘以上の悪意を感じた。つーか、「客観的な事実は誰が発言しても同じでしょ?」みたいな、事実の指摘に悪意を何一つ感じていないだろうことへの俺の嫌悪感。
 うーん。この辺は究極的には A さんと俺とで倫理観というか価値観というか、そういったとてつもなく根深い何かが異なると俺が認識していて、俺がひとりで勝手に耐え難い気分になっているだけという話ではある。

ファミレスでのこと

 また A さん近辺の席に座ることになる。まあ、おおむね特に会話をせずに適当なまぜっかえしを入れることと合いの手を打つことに終始したので、その点は別に大過ない。
 何気なくドリンクバーを取りに席を立ったときに、A さんもたまたまドリンクバーにいて「sakakigura はノンカロリーのものを中心にね……」みたいな発言をした。またしても俺の気分が悪くなる。ただの示唆だというのはわかっているのだが、とても気分が悪い。一応示唆通りに飲み物を選び続けたあと、ちょうど後輩の D くんが朝ご飯を注文しようとしている辺りで、これ以上その場にいるのが耐えられなくなったので、朝食をとった D くんと一緒に店を出た。多分あのまま店にいたら、朝食をとろうという空気になって、俺が選んだメニューに対しまた A さんが何らかのコメントをして、俺の食事がまずくなる事態が容易に想像できたので、まあここは良い選択をした。

まとめ

 「A さんと同席するとどうしても俺の中の A さんに対する敵意を抑えきれない」「よって、A さんの出没する可能性のある場所へは積極的に足を向けない」という従来のポリシーを今年も継続する必要がある、ということを再認識した。

反省というかおまけというか。

 ファミレスでは、滅多に会えない E 先輩とか同期の G くんとかと近くなるような席に着けば、もう少し生産的な時間を過ごせたかもしれない。
 それはそうと今年のファミレスフェイズは、俺にとってはちょっと雰囲気が明るすぎた。これはまったく個人的な問題なので、何か要望があるわけじゃない。ただ、俺が面子から場の空気を予想する際にひとつ参考にするというだけ。