自分が優れていると思っていたものが、

 実は、そうでもなかったのだ、と言う話。
 家に帰る途中で、コンビニに寄った。自然と足が、成人向け雑誌コーナーに向かって、ちょっと目に留まる表紙の雑誌があった。何だか、何処かでみたことあるタッチの絵が……ちら、と表紙にある作家名を見て思い出した。ああ、あの人か。同人作家だとばかり思っていたけれど、商業デビューしていたんだあ。自分の不勉強とか、その人の同人作品はJpegデータで持っている自分の不心得ぶりとか、を恥じつつ、その雑誌を購入して、帰宅した。
 帰宅してから、他にその人の作品があるかもしれない、と思ったので、Amazonで検索をかけてみた。あれれ? エッチなゲームと一緒に、何だかよく見かけるライトノベルの表紙が引っかかってきたよ? 色々検索してみると、ライトノベルの挿絵作家さんとえっちな漫画家さんは同一人物らしい……(まあ、それ自体はよくあることなのですが)。
 ああ、そうか。俺の中であの人の絵は、青っぽい色で頬が隠れるくらいの長さの髪の女性の印象が大きくて(今回見かけた雑誌の表紙もそんな感じでした。俺のイメージよりもだいぶ年嵩の女性になっていましたが)、金髪っぽい色で縦ロールが入ったりした場合に、自分はその人の絵と気づかなかったらしい。自分の眼力もたいしたことないな。アニメ化もされて、当時知り合いの家でアニメも断片的に見ていたし、原作の本も書店で数え切れないほど見かけているはずなのになあ。




 ここまで読んで、オチのわからない人のために。
 モグダン先生の話だよ。