天野こずえ『ARIA』11巻

 あんまり周囲の人間が話題にしていないような気がするなあ。まあ壁本であることはほぼ確実なんだけれど(実際に壁に投げつけたりはしないけれどね)、感想を書いておこう。

 クローバー 灯里とアリスは馬鹿だなあ、という話。「天才」とか言う一言で片付けてんじゃねーよ。だからと言って藍華が偉いか、というとそうでもない。以下妄想を並べ立てるよ。藍華がいなければ晃はこっち側の人間*1になっていたのに、余計なことしやがって。というわけで、藍華もいなければいいのに。
 海との結婚 フェスティバル本番は、そこそこ壮観。でも別に暁との恋物語もどきとかどうでもいい。アリシアさんの指輪は誰からの贈り物なのかな。ああもうアリシアさんはエロいなあ。
 ケット・シー こういう話があると、ああもう連載が終わるのかなあ、という気分になって大変幸せである。
 休日 何でこんな話がここにあるんだろう? と訝しんでしまう話。携帯音楽プレーヤーをつけてトランス状態になっている灯里は、そこそこボーイッシュで可愛いと思うのだが、別に『ARIA』でやんなくてもいいじゃん、別のもっとサイバーパンクっぽい短編でやればいいんじゃないかなあ。
 黄昏時 色々と物議をかもした何か。提示されれば別に「ふーん」としか思わないなあ。アテナ先輩がちゃんと先輩していて(アテナ先輩は、いつも決めるときには決めているのだけれど)、癒された。

*1:「うらみ」「ねたみ」「つらみ」「そねみ」なんかを心に抱えているんだけれど、それには蓋をして表面上明るく振舞ってみるような人間のこと。時々投げやりで捨て鉢な感じが見え隠れする。なぜ『こちら側』かと言うと、俺がそういう女キャラが大好きだからだ。きっとトラゲット専門のウンディーネになって、姫屋の寮生活から通いに切り替えたりして、男と同棲したりするんだぜ。