『運命のタロット』を知人に貸そう その1
要点
知人と話をして、『運命のタロット』をその人に貸すことにした。問題は、何巻まで貸すか、である。前の記事だと、第1エピソードまで、みたいな事を書いているけれど、どうもそれではイケないのではないのか、という不安が襲われてきた。しょうがないから第1部13巻を貸すことにした。
13巻分を貸す理由
以下にどうして13巻までを貸すのか、『運命のタロット』のシリーズ構成っぽいものを挙げながら、説明するよ。
『運命のタロット』では基本的に歴史の改変を狙う一派(プロメテウス)と、それを防ごうとする一波(ティターンズ)で、フェーデ(Fehde)というのを行います。
んで、第1部では主人公自身は3回フェーデを行うのだけれど、それが以下のような感じになっているわけです。
第1のフェーデ
『《魔法使い》にお願い? ―運命のタロット1』〜『《月》が私を惑わせる ―運命のタロット5』
つなぎのエピソード
『《節制》こそが身を守る ―運命のタロット6』
第2のフェーデ
『《死神》の十字路 ―運命のタロット7』〜『《皇帝》はうなずかない ―運命のタロット10』
第2のフェーデの後処理とか
『《神の家》は涙する ―運命のタロット11』
第3のフェーデとその前後の話
『《女帝》1995 ―運命のタロット12』、『《女教皇》は未来を示す ―運命のタロット13』
で、個人的には、第3のフェーデ周りの話が、第1、第2のエピソードより頭抜けて面白いと思うわけね。なんだけど、第3のフェーデを楽しむためには、第1、第2のフェーデと平行して語られてる伏線とか、他の登場人物のエピソードとかを見ておかないといけないという問題があって。
なんて言うか、『シムーン』並みのスロースターターだよ、『運命のタロット』という話は。