竹宮ゆゆこ『とらドラ!』

 面白い。何か色々浅いような印象もあるけれど、ちょうどいい分量なのかしら(大河と親との過去の記述量とかね)。これ以上やると重くどくなるような気もするし……難しいところですねえ。あえて軽く読ませることを意図しているのかしら。「『特別っぽく見られるけど、普通に凹んだりします』という話だと思うので、意図してやっている気もします。どうしても俺はトラウマ描写をくどくど書くものを好む趣味をしているので、そういうところの分量とかが、気になってしまうのかしら。自分語りキモい。
 あと、出てくる食べ物が美味しそうです。食べ物が美味しそうな本は良い本なのです(話はそれますが、竹本泉とか鬼平とかも、出てくる食べ物が美味しそうですね)。というわけで久しぶりにお料理してみようかなあ。影響されやすい奴め。