竹宮ゆゆこ『とらドラ2!』

 続いて第2巻移行。新キャラ登場で更にドタバタ感(というのかな、こういうのも)がUP。うん楽しい。食べ物はあんまり出てこなかったけど、その分は新キャラの見せ方がうまくて、自分の中での満足度は補われている感じ。最初から新キャラについての手の内をほぼ見せた上で(つまり物語の途中で、主人公サイドが―それはほぼ読者サイドが―その新キャラの裏面・過去とかの特性に“気づいて”いく、というストーリーテリングをしないで)、それに対する主人公サイドのリアクションを通じて、そのキャラへの理解・そのキャラとのコミュニケーションのとり方を見せていくという手法だね。多分ベタな方法のひとつのような気はするのだけれど。
 (相変わらず、俺は古今東西の名作についての知識がないので、作品の手法について語るときに、他にもそういう手法をした作品があるかもしれない、という感覚が常に付きまとっているのです。うわ、また自分語りキモい)
 引きオチが絶好のところで入って、3巻がたーのーしーみー。
 それはともかく、「勤労怪奇ファイル」というネタは、最近のティーンはわからないんじゃないかなあ。ひょっとして、このシリーズ対象年齢ちょっとお高めですか? って、俺もつくづく90年代スキーだなあ。