岩田洋季『護くんに女神の祝福を!』10巻

 エーちゃんが可愛いのは最早世界の法則であって、ポストが赤い、とか、カラスが黒いとかと同レベルなので、これで文章にするのは最後にしたい。それと同時に汐音も可愛いなあ。以前から気になってはいたが、今巻は見所もあるし、以前からの成長と言うか、素質の開花と言うかもあっていい感じだなあ。
 そんなことばっかり言っていてもしょうがないので、ほかに感想は無いのかといろいろ考えてみた。以前『とらドラ!』に散々噛み付いていたのに、どうして『護くん』は俺にとって受け入れやすいのだろうか? 生徒会キャラとか結構出番の少ない人もいるのになあ、とかいう俺の噛み付きそうな条件はあるのだが、結局数人いる準主役級がきちんと活躍していると言うのが、俺には高評価らしいということに気づいた。
 『とらドラ!』の場合、主役二人の周りに準主役級が三人いて、でも三人の活躍の場所はそんなに多くない。(4だと亜美とか実乃梨とかが結構出番あったけどね……)
 『護くん』の場合だと主役二人とゲストキャラとか準主役級が二、三人、計四、五人が結構ちゃんと見せ場があって、それに対して(読者の代理たる)護くんがいろいろと考えさせられることがあって、と言う感じに話がドライブされていくので、そういうのが、俺は好きなのか、と改めて感じた。うわあ、自分語りキモい。(ついでに言うと生徒会キャラは結構モブが多いので、出番が少なくてもあまり気にならないのかあ。あの辺誰かで外伝を書いてみると面白いのかなあ)