高屋奈月『フルーツバスケット』22巻

 神が神の力を自発的に喪失する話。人間宣言ってこと? いや片側の神は随分前から人間宣言してたんだけどね。もう一柱の神も人間宣言して、もう消化試合突入って感じ。人間宣言するところは、まだ初期の頃の厨房に与えてくれた理想郷像は生きているのではないか、と思わせるが、神が人間としてどう生きていくのかは別の話な上、初期の繰り返しなので、多分描かれないでしょう。
 泣いても笑っても、あと一冊。出会ってから6年くらい経っているので、個人的な感傷はあるわね。