俺好みの作家

 このブログは、俺が自分の趣味の赴くままに書き散らしている、所謂素人のチラ裏である場所なので、前に同じ話をしたかもしれないけれど、自分の好みに引っかかってくる作家について、ちょっと書き留めておこう。
 作家、とはここではかなり広い意味で使用しています。漫画家とか小説家とか、上野毛あさみ先生みたいな原作者さんとか、その辺のお話を作る人全般です。その手の人のうち、俺はどうも、その作家さんの人間性がにじみ出てくるようなタイプの人を好きになる確率が高いらしい。
 例えば皆川ゆか先生なんかは、『運命のタロット』シリーズだと、本線の話が非常にハードになるので、少女小説レーベルの読者が気分転換できるようにコメディー的なシーンを追加するってのをやるんですが、その内容が80年代ヲタクの日常、というモノを選んでしまう辺りが、挙句の果てに女の子が女性向け同人誌を書いているシーンを描写してしまうという辺りに、俺はとてつもなく惹かれるわけです。「読者を楽しませようという努力は認める、でもその方向性は……皆川ゆか先生本人がやりたかったんだろうなあ……もうちょっと自重すれば……でも自重できなかったんだろうなあ……」とか俺は考えてしまって、皆川ゆか先生のことが大好きになってしまったわけです。
 上野毛あさみ先生の場合は、ブログからにじみ出てくる本人のピュアな性格もさることながら、そのピュアな性格の人が、俺自身は好きなんだけれど、一般的には「ジャンプの打ち切り漫画家から美少女漫画家に転身」黒岩よしひろ先生と組んで、本が売れないというご時世の中で無料で配布するという戦略をとったコミック・ガンボで連載をする、といった状況を考えると、ピュアな上野毛あさみ先生はショックを受けるような事態になるんじゃないの? と気が気でなかった、という理由もあって、「ブログから読者に対する真摯さとかピュアさがにじみ出ている上野毛あさみ先生には幸せになって欲しいわあ」と考えてしまい、これまた大好きになってしまったわけです。
 今年も、こんな作家さんに出会えるかな。