ジェイムズ・P・ホーガン『巨人たちの星』

 今更(以下省略)
 はいはい、ようやく3部作を読みきりました。ホーガン先生に期待していた、トンデモっぽい色々から理屈をこねていくって言う要素は大分薄れていて、その辺を期待して読むと、ちょっとインパクトにかけるかなあ。今までの謎はちゃんとフォローしているし、十分な良作、という評価になるけれども。
 それよりも、途中から「TVシリーズをほとんど見ていない俺が考えた、理想の機動戦艦ナデシコ劇場版」みたいな話になって行く方がインパクトがあったりする。かっこいい台詞の応酬。『ガニメデの優しい巨人』を読んだときにはシローヒンが素敵だと思ったけれど、今回はリンとカレンかなあ。カレンの問い詰め最高。あと、リンの見せ場は色々な意味で俺には楽しかった。「大切な人の力になりたい」って、頑張る女子は俺好みなのだ。という訳でエンターテインメントとしては凄く楽しかったよ。