いまさらMOSAIC.WAV

 日曜にひょんなことから、何だか痛々しくて俺好みな曲を聴く機会があった。タイトルにもある通り、MOSAIC.WAVなわけですが、何の曲を聴いたか、というと「最強○×計画」だったりした。関連して「切情! 佰火繚乱」も聴いてみた。
 どちらも『すもももももも』の曲なのですよ。それはそうと『すもももももも』は、電波僻地の俺とはいえ見ることの出来る放送局でネットしていたにも関わらず、見ていない。多分その当時は忙しくて、リアルタイムで見ないと後からは見ないよなあ、と言う思考回路が働いたせいで、あまりにも深夜に放送している番組はチェックの対象外になっていたのだろうけど、本屋で表紙を見かけた時とか、CMで断片的なテーマ曲とともに画像が流れた時とかには、多少興味がわく場合もあったよ。でも結局まとまった量の摂取(原作コミックを読んだり、アニメを見たりとかいうこと)と言うのは無いまま今日まで過ごしていた。
 改めて、「切情! 佰火繚乱」の歌詞の世界観とかを見ていると、この歌詞の世界観そのまんまにやれば非常に俺好みな話になるのになあ、とか考えたりもする。でも断片的に『すもももももも』を見た限りでは、ちょっとコメディー要素が強そうで、その辺が実際に摂取したときに、違和感を覚えそうだなあ、と考えたりもしたので、今までまとまった量の摂取をしていないことは、後悔していない。
 それはそうと、「切情! 佰火繚乱」の歌詞の世界観が、マジで俺好みで困った。「最強○×計画」の方は歌詞がストレートでもうちょっとメタファー*1入れてほしいと思ったりします(「○×」の意味を歌い出しで高らかに宣言する辺りのストレートさが『すもももももも』っぽさなのか、と考えることもあるのですが)。「切情! 佰火繚乱」は、とりあえず非の打ち所の無い歌詞なので、そちらのほうが個人的な評価は高くなるなあ。

*1:電波曲の歌詞におけるメタファーに関してちょっと余談をします。作詞家KOTOKO先生はメタファーが大好きな人だ、個人的には思っている。「さくらんぼキッス〜爆発だも〜ん〜」は破瓜のメタファーだ、と言う言説を俺は個人的に信用しています。俺の個人的な評価では電波作詞家KOTOKO先生の最高傑作である「めぃぷるシロップ」は、歌詞の最初ではメタファーだと明示していなくて、後半でメタファーであることを明示する形になっています。メタファーの名言と同時に、前半部分の歌詞では、「お菓子作りにかこつけて、恋愛のスレ違いみたいな事を表現しているのだ」と、電波ソングとかKOTOKO先生の曲になれた人間にはピンとくるのですが、歌詞の後半に出てくる擬態語のせいで、「この歌詞が暗に示している恋愛関係が、そこまでススんでいたのか」と聞いた人間が気付くような形になっています。その時点で、前半の歌詞で掛詞になっている部分(関係がススんでいる、と気がついたときに別の意味が見えてきます)にも気がつくような構成になっていて、初めて聞いたときのインパクトは相当なものでした。