『運命のタロット』を知人に貸そう その2

実行したこと

 知人に『運命のタロット』第1部全13巻を貸した。
 ついでに、以前書いた『運命のタロット』を薦めるかどうかのチェックリストの追記事項をぐだぐだ書いたりしたので、それもアップしておこう。

2008.05.26 追記分の文章

 第3のフェーデ絡みの話って非常に面倒くさいことに、第1部で出てくる主人公絡みの人間関係を一回ある程度整理して語っていて、その主人公絡みの人間関係の情報は第1、第2のフェーデと並行して提示されていて、なおかつ、ある程度の時間を置いて読者側の思考をある方向に導いておかないと、第3のフェーデの面白みが半減してしまう、という性質の話なので、第3のフェーデ関係の部分だけ抜き出して語っても、ぜんぜん面白くないのである。個人的に第3のフェーデ関係の話が大好きな人間としては、『運命のタロット』が面白いかどうかの判断は、その時点まで待ってほしいなあ、という思いはあります。第1のフェーデだけだとその辺にあまり突っ込まないまま終わってしまうからなあ。第2のフェーデまでだと、第2のフェーデは並行して語られる情報が第1のフェーデに比べて多いので、消化不良になるんだよねえ。そうなると、第1部最後まで読んでもらうってのが、一番理想的ではあるんだけれど、文体とかにクセがあるから、その量を読者は耐えられるのか? という疑問がつきまとう。俺個人的には、その辺の(オタク関係の記述が出現するときの)空回りぶりが、見ていて楽しかった、というか「皆川ゆか先生は、そこでもう少しオタク関係の記述を抑制すると、もうちょっと初心者に敷居が低くなって、もうちょっと売れるんじゃないかなあ。でも本人は真摯に構成とかを考えた上で決心したんだよなあ。あとがきとかから想定する皆川ゆか先生は、創作活動に物凄い真摯であることがうかがえて、俺の中で『幸せになってほしいなあ』という思いがふつふつとわいてくるのに、どうしてそういう風に自分で自分の首を絞めるような行為をするのかなあ」とか考えてしまい、物凄く皆川ゆか先生に対する好意が沸いてきて楽しかったのですが。
 ちょっと昔話をすると、以前皆川ゆか先生は自分のサイトで仕事の進捗などに関して結構細かい日記を書いていて(その日の打ち合わせのアジェンダとか、食事内容まで)、その辺からも、こう物凄い俺の中で皆川ゆか先生の評価がうなぎのぼりになった、ということもあったよ。一時期公式サイトにあった掲示板の住人だった時期もあるくらいに! 本当にごく一時期だけれど。