『運命のタロット』を知人に貸そう その3

はじめに

 まだ知人は2巻『《恋人たち》は眠らない』の途中までしか読んでいらっしゃらないようですが(第1のフェーデの重要事件すらまだ発生していない……ハズ)、とりあえず今後第2部『真・運命のタロット』を貸すときのための準備をしておく。具体的には第2部の大まかな話の流れと、第2部で初出となる精霊について、ネタバレにならない程度の説明を書く。

第1のフェーデ

 『《教皇》がiを説く』〜『《正義》は我にあり』に相当。
 いきなり局地戦から描写開始。
 主人公のモノローグで第1部の重要事項説明
 その後主人公は×××××になった上、アレする。
 相手の《教皇》は金ピカパワードスーツというド派手なルックスの割に影が薄い。

第2のフェーデ

 通称カザフ編。『《正義》は我にあり』〜『《悪魔》でも恋に生きる』に相当。
 《力》(ライダースーツのお姉さん)、《審判》(アフロの兄ちゃん)、《正義》(お人形さんっぽいショタ)が登場。
 フェーデ終了後、主人公は×××××になったりする。

第2のフェーデ以降、第2部クライマックスまで

 『《星》はなんでも知っている』〜『《世界》。』(下)に相当。
 主人公が前半部分で×××××なせいで、文体が三人称っぽくなっている部分があり、そちらの方が自然な印象がある。
 《星》(秩母院爆乳なメイドさんルック)、《吊された男》(半裸の少年)が登場。
 『《隠者》は影に』から『《吊るされた男》、そして…』の刊行に5年の断絶がある。
 最後の方は場面がめまぐるしく変わるせいで、何が何やらわからなくなる。

最後に

という文章を書いていて、自分も『《吊された男》、そして…』と『《世界》。』を読み返さないとあかんなあ、と痛感した。むしろ第2部全部か。第2部のフェーデはフェーデ本体と平行して、重要な事柄を語っている部分が非常に多いので、読み飛ばした部分があると後々響いてくるのです。