野尻抱介『ロケットガール1 女子高生、リフトオフ!』新装版

 読了。うん、楽しかったよ? イベントが次から次へと起きて、あんまり主人公の行動の動機付けが長続きしない、というのが、好印象。多分、読者に対しわかりきっている事実とかを主人公にはわからないようにひた隠しにして、主人公の行動をドライブしていくという手法を、下手に採用したときに読者が持つかもしれないしらけた感じってのを回避したくてやっているのかな、と深読みしてみるけれど、そんなこともないのかなあ。その結果として、「こんなにいっぱいイベントあるわけねえよ」といった感じは否めないのですが、別に僕は宇宙開発とかそんなに詳しくないので、どうでもよろしい。最初と重なるけど、読者を飽きさせない努力は良いと思います。怒涛の引きオチで終わるところも然り。