五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密』2巻

 1巻についての感想はこちら
 http://d.hatena.ne.jp/sakakigura/20061225#p1
 
 (以下ネタバレを含む)
 とりあえず、夏休みのお話、でした。1巻が1学期、んで2巻がいきなり夏休み、って言うのは展開が早くないでしょうか。それとも絡んで、結局なんというか予定調和なだけのお話です。新キャラは夏休みなので学校関係者は出てこないで、メイド一人追加(春香の秘密は知っている)、あとは春香の両親(春香の秘密は知らない)。大きなストーリーとしては春香の両親がとうとう春香の秘密を知ってしまって……という話なのですが、あまりに解決方法とか両親のキャラ造形とかがベタというか使い古されているというか、斬新さが感じられないせいで予定調和っぽい感じが鼻につく、と言いましょうか、まあ、そんな感じ。
 ところで、お嬢様の家族で、いかめしい感じだが根は優しい父親と、おっとりしているのだけれど父親を屈服させる母親、という構図は何が初めてなんでしょうね?