荻野眞弓『ツンデレラ』

 タイトルを見る限りでは、マスコミに演出されたところの『ツンデレ』ブームに乗って製作された有象無象だと思い、「ま、そういうのも試しに読んでみるか」という程度で手に取ったのですが……これがまた(ツンデレじゃないけど)俺好みに面白いですよ奥さん。
 (以下ネタバレ含む)
 主人公が女性官能小説家(処女)だとか、下ネタオンパレードな辺りとか、三角関係の書き方とか、あと、アレ系のふぁんたじぃが詰まってる辺りとか。8話のラストの引きオチのつけ方には正直度肝を抜かれた(ひょっとして俺が他に知らないだけ?)。この作者の単行本は初めて(何か4コマ誌の増刊で見かけたような記憶もあるのだけれど)なので、よくわからないのだけれど、他のもこんな感じだったら買ってみようかな。
 
 ……とか言う感想を昼休みの時間に考えていたのだけれど、あとがきを読み直していて、掲載誌がシール止めの雑誌だということを知った。そりゃ俺が気に入るのもうなずける話だなあ。