『コミック・ガンボ』休刊について

 休刊自体については、ぎりぎりで想定の範囲内なので、それ自体については、あまり言うことがありません。数日前のエントリで(発表から大分経っていたとはいえ)、『コミック・ガンボ』の戦略変更について言及したのに、休刊とは急展開ですが、採算については常に気になっていたので、それに(悪い意味とはいえ)一定の答えを得られたのは、逆に良かったかもしれないです。「多重債務を一本化」とか「女の子でも気軽に入れる雀荘ですっ」とか、弾幕張ってる感じの広告が多かったりしたので、うまく広告の買い手がついてないのかな、と思っていました。業界に詳しい知人いわく「コミックスの初動で週刊誌刊行分の赤字を埋められなかったんでしょ。16タイトルもあれば好調な初動で赤字を埋めるには充分で、よほど体力のあるところがお金を出さないと、雑誌なんて1年でつぶれちゃうよ」とのことなのだそうな。
 個人的に、黒岩よしひろ先生に活躍の場を作ったこと、上野毛あさみ先生という稀有な人材を俺に教えてくれたこと、後いくつか面白い漫画に会えたことは感謝しています。ただベンチャーなので、今後どうなるかは何とも言えません。版権とか別のところに売っちゃうのかな。ベンチャーやってる知り合いに今度聞いてみよう。
 上野毛あさみ先生のところに休刊の連絡が入ったのは、プレスと同日だったみたいですね。上野毛あさみ先生ウォッチャーとしては、今後上野毛あさみ先生が上野毛あさみ名義で仕事をしなくなったらどうしようとドキドキしています。上野毛あさみ先生という人は、あまり表立って最終的な漫画作品に自分の色を出さない人だと思っているので、他名義で活動した場合にトレースできなくなる可能性が高いのです。上野毛あさみ先生ウォッチャーの危機です!