フクダーダ『恋におちよう』

恋におちよう (メガストアコミックス)

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はじめに

 「俺の中で鳴子ハナハル先生の絵柄はフクダーダ先生で代替可能」という話の続き。
 上に示した表紙を見ていただければわかると思いますが、結構自己主張の強そうなおっぱいを書く人です。以下に示す話でセックスシーンのある女子、計5人中3人を巨乳に分類できると思います。ちなみに後述の『相思相愛ノート』では殆どのキャラが巨乳になっちゃってます。巨乳キャラだというのは、評価を上方修正する要素ではありますが、多分フクダーダ先生の魅力だと俺が感じているものは、そこではない。
 フクダーダ先生は、セックスで会話する感じの恋愛模様、みたいなのを描きたいのではないかと俺は考えていて、その際に女の子が巨乳である、って言うのはある意味有利、というか、セックスで会話を成立させるという状況に対する説得力が出ると言うか、ではあるけど、女の子が巨乳であることは主眼ではない。

あせっちゃダメ2 第1話〜第4話

 ひょんなことからクラスメートの男の子・沖慎市に自慰シーンを見られた女の子・花村環。まあ、後はオナニーを見られたのでついでにセックスしてしまう。何度かセックスしてるうちに相性も良くなってきて……みたいな、ある意味ベタな話。慎市くんは臭いフェチ入ってます。環ちゃんは、普通サイズのおっぱいの娘ですが、感じてくると若干奇声を発します。それで人目を忍びつつも色んな所で楽しんでしまう2人に、環の親友で慎市の幼馴染みである巨乳っ娘・羽里由利がちょっかいを出そうとするのですが、あくまで出そうとするだけで、由利と環の間が微妙な空気になる程度で済みます。この辺はヌルいと言うか純愛志向というか、そこで環と由利の両方とも相手にしてしまう、という話の作り方は可能性としてあるんですが、フクダーダ先生はそうしていない。その辺の「あなたとならこんな淫らなことが出来ちゃうの」という感じは、俺好みでよい。

0距離の恋

 振られるたびにストレス解消(?)のために、お隣の男の子とセックスしてしまう巨乳でテクニシャンでついでに名器持ちの女の子と、その娘の相手をする男の子の話。まあ、かなりドキュンな味付けがされているとはいえ、お隣さん同士のカップルものっていう表現でいいのかな。

亜希ちゃんとたーくんとスクール水着

亜希ちゃんとたーくんとブルマー

 お胸以外に栄養が行ってしまった感のある女の子と、ヘンタイが大分入った彼氏のお話。まあ、タイトルから想像のつく内容だとは思います。たーくんはかなりおバカなヘンタイさんなので、体操服は中入れ、スクール水着は濡らしてナンボなどのこだわりを、これでもかと見せてきます。まあ、気軽に楽しめる作品。

図書室で待ってる

 図書館の貸し出し期間は2週間なんだけれど、ある図書委員がいるときに、3週間貸し出しの手続きをすると……というお話。このお話で描かれているラストがそれなりにハッピーエンドっぽくなるのは、男の子と図書委員の巨乳女子の体の相性はバッチリだということだけが原因じゃなくて、男の子は女の子に好意をストレートに伝えられる男らしさというか真摯さみたいなのがあって、それがある程度報われている、というのも評価が高い。

その後のあせっちゃダメ2

 多分描き下ろしの「あせっちゃダメ2」の後日談。由利が大学進学後破瓜をする話。

まとめ

 「体の相性が良い」みたいなのが何箇所かに出てくるわけですが、多分それはもう少しメンタルな意味での繋がりというか、思いやりというか、その辺が原因でお互いに行為が気持ちいいと感じていて、それを表現する本人たちの語彙が多分「体の相性」とかいうことになると。多分本人たちの微妙に素直になれない感じとか、大人ぶりたい気持ちとかもも「体の相性」という言葉には含んでいて、その辺がもう俺には物凄くエロいですよ。