フクダーダ『相思相愛ノート』

相思相愛ノート (メガストアコミックス 153)

相思相愛ノート (メガストアコミックス 153)

はじめに

 フクダーダ先生の話の続き。前作『恋におちよう』に続き、自己主張の強いおっぱいが表紙を飾っております。ちなみに帯の煽り文句は当然「オッパイにふれてください。」というもので、その言葉どおり登場人物は、ほぼ巨乳キャラが占めています(ほぼ、というのも微妙……。唯一の例外キャラについては2作収録されているのですが、1作目に比べて2作目のお胸のボリュームが大幅増量になっているように見えるので、半分巨乳キャラ、と考えているのですが)。んで、その巨乳キャラたちが勢ぞろいした折込ピンナップが口絵になっています。他にも、カバー表裏、表紙表裏(なんとカバーを剥がした下にもカラー絵が!)、本文扉と目次で計8人の書き下ろしカラー絵があるという、なかなか豪華な単行本であります。本体の表紙がカラー絵なのには意表を突かれた。大抵白黒とかっぽい印刷じゃないですか。配色のせいか、カバー絵として書店店頭で平積みにしたときに訴求力があるか、と聞かれれば微妙ですが、それは多分キャラとかフクダーダ先生のせいではなく、そのキャラをカバーにしようと考えた場合にはもうちょっと他の配色とか、ポージングがあったに違いないので気にしない。というか、改めて見直してみてカバー表の配色が完璧すぎる。背景の赤、オッパイの肌色と背景の白、髪の毛とスクール水着の濃紺で、トリコロールですよ!
 というわけで表紙に関することを語ったところで、以下収録作品の話です。
 

気がつけばあなたを

 所属する水泳部のマネージャー巨乳女子に見られていることが多い主人公。そんな二人がひょんなことから……という話。基本的に年頃の女の子の異性に対する興味とかを起点に話を展開するよ。表紙はこの話のマネージャー女子です。処女の異性に対する興味が前に出てきたり、でもそれを悟られたくなくて恥ずかしがってみたりと、2、3回話が迂回する感じなんだけれど、そこもまた面白い。

いつのまにか二人は

 おそらく昔は付き合っていたのであろう男の子と女の子の話。一応「気がつけばあなたを」とは世界が共通しています。微妙に素直になれないんだけど、素直になったらなったで独占欲が途端に強くなる女の子の姿が可愛いと思います。

あおいクロッキー

 美術部部長の女の子と、彼女に美術部に引きずり込まれた男の子の話。女の子は前の部長と付き合っていたんだけれど、今現在は何もない。男の子は童貞で女の子は貫通済みなので、微妙な経験差があるのですが、その辺を逆手に取った感じのキャラ付けになっていて面白いと思う。男の子は相手が処女じゃないと聞いても、天然っぽく「色々教えて」と言ってしまう辺りとかちょっと意外で良い。

ハルはこれから

 「あおいクロッキー」でお買い物に出かけている美術部員カップルの話。お使いに出たついでに、まあ若い二人なので色々としてしまうわけです。お買い物から帰ってきて、部活が終わった後にもまあ、色々するわけです。男の子のほうが、以前「あおいクロッキー」の部長に思いを寄せていた過去があったりします。女の子の方はその辺もあって、元々ドキュンなS女っぽいのですが、それに磨きがかかります。女の子の独占欲の強いところと、オッパイだけでなく背丈や足のサイズなども大きいというデカめの女の子なので、非常に俺好みかな。

もっとチカくに

 多分一番俺好みな話。美大1年生の飲み会帰りで、タクシーに同乗した同級生の組み合わせの話。ひょんなことから男の子の部屋に巨乳の女の子が上がり込んできて……。女の子が一つ年上で処女だったりするが、結構経験がありそうというか耳年増というか、そういう印象がある上に、あけすけな言動(「下心全開で押しかけてるのよ」とか言ってしまったりとか)をとる辺りの積極性が可愛いなあ、と思う。あと、最後くらいで男の子がちょっと冷静になりつつピロートークする辺りも良い。

この胸とまれ

 親友の妹の巨乳っ娘を押し倒して処女を奪っちゃった男の子と、相手の女の子の話。男の子が女の子の処女を奪ったことに対して、若干気にしているような様子とか、女の子は女の子でどうやって男の子のことを落とそうか考えている辺りとかが、非常に初々しくて良いなあ。

会長のロケット

 生徒会長の巨乳っ娘と、生徒会役員の男の子の話。生徒会長なのでプールの鍵を持っていたりして、プールの中とか更衣室とかが舞台。この話については、あまり書くことがないなあ。

アンチエイジングママ2

 昔アイドルだった母親とその息子の話。無印に比べて2の方がオッパイのサイズが大きいですよ。何があったのかしら。それはそうと天然っぽいママが息子を振り回す話。無印が家のリビングが舞台で、2がビーチが舞台になっているよ。ママものなのにあんまり書くことがない、何でだ。ママの性格があんまりにも若すぎるのが引っかかっているのかしら。

まとめ

 まあ、基本的に登場人物が若い子なので、そういうことに興味があってそういうことをしたがってしまうのは仕方のないことだよね。結構女の子に積極的なタイプが多くて、でも女の子は女の子で積極さの裏で色々悩んでいるような印象があって、その辺がないまぜになったような感じが若々しくてよい。これを20代後半の姿です、といって提示されたら嫌なんだろうけど。