朝森瑞季『つゆだくめしべ』
つゆだくめしべ (バンブーコミックス VITAMAN SELECT)
- 作者: 朝森瑞季
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2009/04/27
- メディア: コミック
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総評
ラブコメ的と言うか、何と言うか、まあ一言で言うとヌルいエロ漫画です。全体的に前の短編集『天使のキュッ♥』に比べて大人しいと言うか地味と言うか、そういった印象。「気になる人から恋人に変化するまで」みたいなのばっかりで、「恋人同士のアレコレ」みたいな話が無いのと、全体的に登場する女の子が大人し目で、こっちをガンガンリードしてくるようなタイプの娘がいないの、という2つの理由のせいかしら。
「おもいで輪舞曲(ロンド)」
主人公が入った会社の先輩には学生時代の後輩が居て……という話。
「あつかん小町」
行きつけの酒屋でバイトをすることになって、その家の娘と……という話。
「逢えなくなっても」
主人公の勤める事業所が閉鎖されることになり、憧れの同僚と別の職場になってしまう前に……という話。
「ブレイクしましょ」
職場のデキる同僚が大学受験についての相談を主人公にする内に……という話。
「愛は散らかる」
主人公は自分の住んでいるアパートの大家さんの娘に憧れていて……という話。
「純愛ランチ」
給料日前の金欠状態主人公に、同僚の女性がお弁当を作ってきてくれることになって……という話。「茶色いおかずでごめんなさい」という台詞が萌える。
「ないしょのガールフレンド」
主人公が、同じマンションに住む女性と仲良くなったのだけれど、その女性は実は……という話。
「ふたりの時間」
主人公が失くしたケータイを拾った女性と仲良くなっていき……という話。この話の女性は、他の話の女性と比べて陰のある印象が強くて個人的に好き。
おまけ
癒し系と言うので一貫しているから、雑誌掲載という切り口で見るとバリエーションの一角を担っているだろうと推測(掲載誌は見ていないので、あくまで推測)するのですが、単行本として纏まっていると、個人的にはちょっと物足りないかなあ。
結局、俺はもうちょっと即物的なエロティシズムの方が好みなのか、というコトを再認識した形になったり。