読書(表)

たなかのか『タビと道づれ』1巻

上記のような理由で購入してみた本。主人公や周囲の人間が他人と関わり合うことに対して不器用というか、あまり上手でないというか、そういう感じを前面に押し出してきている辺りが、若々しいというか瑞々しいというか、そういう印象。「これ初連載作?」と…

たなかのか『タビと道づれ』を買った。

個々の本に関する感想は後述するとして、今回買った理由を書いておく。今回買った店とは別の店なのだけれど、この本に『天野こずえ先生絶賛!』みたいな帯がついていて、しかも天野こずえ先生『ARIA』みたいな表紙だったので、俺の中では「最近の『ARIA』フ…

天野こずえ『ARIA』11巻

あんまり周囲の人間が話題にしていないような気がするなあ。まあ壁本であることはほぼ確実なんだけれど(実際に壁に投げつけたりはしないけれどね)、感想を書いておこう。 クローバー 灯里とアリスは馬鹿だなあ、という話。「天才」とか言う一言で片付けてん…

野尻抱介『ロケットガール4 魔法使いとランデヴー』

毎度おなじみ、ロケットガールの新刊ですよ。今回は、ドラゴンマガジン本誌に掲載された短編3本と、書き下ろし中篇1本です。 (以下ネタばれ含む) 短編3本は(「ムーンフェイスをぶっとばせ!」「クリスマス・ミッション」「対決! 聖戦士VS女子高生」)、まあ…

樺薫『めいたん メイドVS名探偵』

ああもう、この良作は! どう表現したものか困りますが、とにかく良作だと思います。 (以下ネタバレを含む) 適当に歴史の中にIFを放り込んで、その後の流れを描く偽史小説、ってのが一番近いのではないかな。昔、新撰組モノにはまりそうだった一時期があり、…

竹宮ゆゆこ『とらドラ5!』

面白かったよ。お互いに尊重できる人間関係って良いよね。前回みのりんが個人的には気に入らない感じだったのだけれど、今回は好感が持てた。今回はクラスのほかの人についてもちょっとわかって良い感じ。佳作だが、大きく印象に残るところが少ないかな。最…

小野不由美『黒詞の島』

数年前にノベルス版を見かけてから気になっていたのだが、最近新潮文庫版を見かけたので購入した。 (以下ネタバレを含む) 以前知人が「小野不由美という作家は、ガジェットは物凄く緻密でいい印象なのに、オチのつけ方がどうにも私好みではない」みたいなこ…

高遠るい『CYNTHIA_THE_MISSION』5巻

例によって面白かったよ。 前半でちゃんと弑ぽんの話をやってから、後半の新キャラ色々出てくるはげサイド中心の話をやるバランス感覚は流石。個人的には淋ちゃんの長台詞がものすごい見所。あと、カルロスが一部冷酷(冷静?)そうな表情で淡々と決め台詞を(…

上野毛あさみ・作/黒岩よしひろ・画『ステージガールズ』第12話

百合か! 百合なのか! いや、百合的要素があるのは前からそうだったのですが、今回は何か画面の百合百合しさが、今までよりも強めだった気がする。カメちゃんとガキさんのスキンシップが多いような印象があるということだけのような気もするが。 ところで、…

秋田禎信『カナスピカ』

読んだ。ので感想を書く。 (以下、この作品および秋田禎信の他作品のネタバレ記述があるので注意) ええと、秋田禎信ってこんなに抑制の効いた文章が書ける人だったんだ、というのが第一印象。個人的に秋田先生って文章が本筋から物凄く逸脱していく印象があ…

上野毛あさみ・作/黒岩よしひろ・画『ステージガールズ』第11話

巻頭カラーで表紙も飾っているよ。まあ、それはさておいて、内容へ。水着がかわいいってのは、そのとおりなのだが、それよりもゲストキャラに「胃上商司」というのがいて、上野毛あさみ先生がこの辺で書かれているキャラなのだけれど、こういう反面教師っぽ…

上野毛あさみ / 黒岩よしひろ『ステージガールズ』第10話

過去編が終わったと思いきや、次はガキさんがものすごい勢いで攻め込んでくる話。ついでにアシストする感じでカメちゃんも攻め込んでくる感じ。ひえええええ。お風呂シーンやバスタオル姿のサービスシーンもさることながら、本当にガキさんが見所だらけだ、…

上野毛あさみ / 黒岩よしひろ『ステージガールズ』第9話

過去編終了。冊子が入手できなかったのでWEB上で確認。 (以下ネタばれ注意) まずは内容について。基本的にステージガールズの過去話ではあるんだけれど、過去編最終回の今回は、シゲさんがメイン、といった感じ。なのだが、ここまでやってしまうと今後は大丈…

竹宮ゆゆこ『とらドラ・スピンオフ! 幸福の桜色トルネード』

(以下ネタばれ含む) ええっと、非常にラブコメラブコメした話だよ。不幸少年とエロエロ(ルックスのみ)天然少女というバカップルの。 読んでいる途中は非常に楽しかった。でも読み終わってから、ふと「こんなに(誤解を恐れずに言うならば)男好きする感じの女…

新城カズマ『星の、バベル』

以前から読みたかった作品なのだが、この度入手したので読んでみた。新城カズマは他に『サマー / タイム / トラベラー』を読んでいるよ。んじゃ、この作品の感想へ。 非常に俺好みだ、という表現をするといつも通りなので、もう少し別の表現をすると、全体の…

上野毛あさみ / 黒岩よしひろ『ステージガールズ』第8話

前回に引き続いて、過去のお話。前回は問題となる事件の片鱗が見えたくらいだったけれど、今回で事件の半分くらいまで見えたのかな。後はこれにステージガールズがどう対応したのか、が描かれれば過去編は終わり、という感じ。まあ、予想の範囲内な過去なの…

竹本泉『よみきりものの…わらいの園々』

(以下ネタバレ注意) 『よみきりものの…』シリーズの2冊目。『よみきりものの…』は『よみきりもの』と同じような一話読みきりの形式(でもって同じ掲載誌)なのだけれど、今巻は『よみきりもの』1巻の続編(×6)のみで構成されている……って大胆なことやるなあ。『…

作画・蔵王大志 + 原作・影木栄貴『春夏秋冬』

(以下ネタバレ注意) 「はるなつあきふゆ」と読むよ。百合姫コミックスの新刊(余談だけど、俺百合姫コミックスで出ている一巻完結の単行本は全部持っているな。高遠先生といい、『蒼海訣戦』といい、俺はよく一迅社に献金しているものだ)。帯によると「大人気…

千之ナイフ『ファウスト』

古典とか歴史上エピソードから、ダイジェストというかフレーバーだけ取ってきて千之ナイフ先生がお得意の再構成を行ったと言うか、まあそんな作品集。『ファウスト』なのに『ファウスト』に取材しているのは42ページだよ? 『ファウスト』、ルイス・キャロル…

納都花丸『蒼海訣戰』3巻

読んだ。まあ色々と若者が足掻く話(ただしネコミミ少数民族)だと言うのが本線なのだが、それはそうと俺ですから、やっぱり今巻初登場の花魁に心奪われるわけよ。ええ。一目惚れする姿に一目惚れ。

上野毛あさみ / 黒岩よしひろ『ステージガールズ』第7話

遂に明かされる「ステージガールズ」の過去の因縁。若いころの二人が見られる貴重な話。まだ因縁が全て語られたわけではないので詳細は語らない。 ちょっと別の話題。コミック・ガンボは単行本を出すのだろうか? 俺は古いタイプの人間なので、PCの画面上で…

古橋秀之『冬の巨人』

多分古橋2冊目。あ〜、うん面白いことは面白いよ? ガジェットとか主人公の視点の書き方とかも好印象なのはいいんだけど、全体にボリュームがちょっと足りないかなあ、という感じ。多分枚数とネタの数のバランスのせいかなあ。(今書いている最中で、終章はオ…

最近買ったものリスト

ワイルド『サロメ』(岩波文庫版) 古橋秀之『冬の巨人』 『サロメ』なんて高校生ぐらいのときに読んどきなさいよ。ちょうど引用で存在を知ったくらいの頃に。ちなみにどこで引用されていたかと言うとB't Xですよ。サロメエロい。でもサファイヤはもっとエロい…

上野毛あさみ / 黒岩よしひろ『ステージガールズ』第6話

前回見逃したので、間があいたけど、話は理解できた。レイナはちょっと小悪魔っぽくて可愛いし、ガキさんもちょっぴり変わってきたかな? と思うし、カメちゃんは相変わらず素直で、シゲさんは鬼気迫る感じがちょっと意外で。もう一話で四度美味しいいい作品…

中村九郎『アリフレロ キス・神話・Good by』

知人が読んでベタ褒めしていたので読んでみた。知人の評価を見ていると、世間には中村九郎について、「日本語がおかしい」と言う人と「日本語が素晴らしい」と言う人がいるみたいだけれど(当然知人は後者)、俺自身は多少クセがあるな、と感じた程度。通読すれ…

相田裕『GUNSLINGER GIRL』8巻

これも初期と比べて変わっちゃったね。すっかりペトルーシュカの恋物語だね。ペトラは俺好みのルックスだから、その娘がアクションやって恋に悩んでってのは非常に俺好みでいいんだけど、初期メンバへの現在の扱いを見ていると、ペトラもすぐそっち側へ行っ…

天野こずえ『ARIA』10巻

まず全体的なことから。何てゆーの、もう別に火星である必要はほとんど無いってのは、数巻前からそうなので、はなはだ今更と言う気もするが、今巻もやっぱりそんな感じ。ウンディーネ同士の交流物語ってのは、まあ別に否定するわけじゃないんだけど、初期の…

真島悦也『ちとせげっちゅ!!』4巻

気がついたら俺ちゃんと『ちとせげっちゅ!!』全巻持ってんのな。俺の辞書にロリという言葉はあまりないのだけれど、麻子先生の魅力にメロメロなので、買っている。今巻は麻子先生がちょっと良い目にあっていて、ファンとしては嬉しいなあ。 CDドラマは未聴な…

高屋奈月『フルーツバスケット』23巻(完結)

ようやく完結したというのは前にも書いた通り。話の大筋としては前巻でほぼ描ききっているので、特に今巻で進展は無く、壮大な終奏という感じ。個人的な趣味の話をすると、こういった沢山キャラがいて、最終回でそれぞれについて、ちょこちょこ描写がある、…

最近購入したもの

高屋奈月『フルーツバスケット』23巻(完結)